山形県道54号線(貫見間沢線)
西村山地域の月布川流域から寒河江川流域へ、山を越えて結ぶ県道である。正直主要地方道である理由が分からん道であるが、道もそう思わせるような1車線の山道が続く。


2021/08/走行(終点→起点)

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上図に示した現調区間を北から(終点から起点方向)進む。山を1コ越えるだけの路線がなぜ主要地方道なのか不思議。

 

 この県道を知ったのは自分が地図調製の会社に居た頃、10年以上前のこと。山形県の各管内図を眺めていた時、何もない山の中を真っ直ぐ描かれた線形が目に入った。地形図や道路データ見てもそんな線形は無かった。なので県に聞いたら、道路台帳もあるちゃんと供用された道だったというもの。会社入ってそんな時間経ってないことの事だったので印象深かった。
 とまぁそんな因縁?のあるこの県道なわけだ。

 

 ここは西川町間沢の国道112号と県道26号分岐点。間沢地区の中心で少し賑やか。県道の行き先が「間沢」ってのも変な感じ。ここが間沢やし。

 

 路線名からしたら県道の終点は間沢だが、実質的には橋を渡った沼山地区。正確なのは山形県報調べたり、県にでも聞いたりしたら分かるんやろうけどな。

 

県道26号に入って下る。正面には寒河江川対岸の沼山地区が見えている。

 

 

 

 寒河江川を渡り丁字路。左は県道26号でいいけど、右は県道54号のはず。なのに表記は県道291号。確かに県道291号は図に示したように重用して存在しているのだが、こういうところがこの主要地方道の影の薄さを物語っている。

 

県道291号との重用区間は、県道26号から続く快適2車線道路。ただヘキサが無い。

 

 県道291号との重用区間はすぐに終わり、当該県道は左折。「長沼大沼森林公園」の標識が目印。青看どころか県道を示す卒塔婆も無いのかい!

 

曲がった先はぐわーっとキツイ登り。間沢地区が眼下に見えるほどに登っていく。

 

水路を跨いだ先で2車線から1.5車線に減ってしまった。当該県道唯一の改良済区間が終わった。

 

さっき通った県道26号(県道54号重用?)が、間沢地区を貫いてる様子が見えた。遠くの橋は山形道。

 

登ってる途中で道は2又に。真っ直ぐは2車線が復活。その2車線道路に停止線があることから、県道ルートはお察しの通り。

 

2車道路の停止線のところには自主規制の止まれ。

 

左に進むと集落に入っていく。デリニエータには「山形県」の文字があり、県道であると分かる。

 

mapionでは2車線道路側が県道として描かれているのでもしかして経路変更されたのか?と思った。

 赤で示した道が正しいルートだが、ルートが変わったとかそういった告示は山形県報見直しても無かった。mapionの間違いか?あるいは自分が告示見逃しているのか?

 

あまり勾配はきつくない。さっき分かれた2車線道路がえらい勾配だったので意外。

 

と思ったらきつい勾配が出てきた。カーブしながらぐわーって登る。

 

森の向こうにカーブミラーが見えた。

 

 

 森を抜けるとさっき分かれた2車線道路と合流。もともとは真っ直ぐだったのだろうけど、バイパス的な道路が出来て丁字路になってしまった。

 

振り返るとこんな感じ。案内など無い。

 

目の前に広がる長沼。そこでボートの練習をしている人たちがいた。大学のボート部らしい。

 

2車線のまましばらく進むと再び集落に入った。

 

 

 西川町側最後の集落である芦沼田、その一番奥まで2車線道路となっていたが、それもここまで。左に折れる道は県道とは別のルートで寒河江川まで降りれる道。ほんで、県道は真っ直ぐとなる。

 

いきなり舗装は酷い状態になってしまった。普通に考えてこの先行き止まりとなってる道やろ。

 

人家も無くなり頼りない道が山に向かって伸びている。いよいよ当該県道が本領を発揮してきた。

 

酷い舗装から未舗装になるのか?

 

 

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