神奈川県道76号(山北藤野線)

 当該県道は、県西部の山間部を南北に結ぶ県道であるが、通行不能区間があり、通り抜けは出来ない。したがって南部と北部で別の路線のような感じがする県道である。
 ここでは南部の起点付近、R246の旧道降格によって延伸されてきた中で、知られていない箇所を紹介する。


2011/09/現調

現在地はここ

 

  山北町内のR246旧道は、大きく分けて山北市街地、瀬戸地区、谷峨地区の3つに分けられる。その3つのバイパスの旧道は何(いず)れも主要地方道76号線となっている。
 で、今いるところは山北市街西部の安戸交差点。ここはR246の山北バイパス瀬戸地区と旧R246を引き継いだ主要地方道76号が合流するところである。ほぼすべての地図で、主要地方道76号線は、ここよりR246と重用して、樋口橋交差点で分かれて、山北市街地に入っていくルートになっている(地図で青線ルート)。※青線の矢印は終点方向を表している。
 
地図を見ると分かるが、2つのバイパスの間にも旧道があるのが分かる。どうやらこの道路も主要地方道76号線であるようなのだ。神奈川県が発行している松田土木事務所管内図を見ると、R246に並行して主要地方道を表す色が塗られている。それと、これに付いている路線延長調という表によると、管内の76号線にはトンネルが4個あることになっている。管内の76号は山北町しか通ってないので、町内に4つあるということだ。丹沢湖周辺に「新箒沢隧道」「焼大隧道」「神尾田隧道」がある。このことから、残る1つはやはりここだと分かる。(表は実延長内で書かれてあるので、R246のトンネルではない。)

 


ということで、安戸交差点前にいる。実際に見ると、国道と合流、本線に入る前に左折するから、何か変な感じがする。
※赤矢印は進行方向を示す

 


交差点を逆から見てみる。タッチアンドゴウ?みたいな感じでの接続だ。

 


狭いながらも2車線だったが、トンネルの手前で絞られる。安戸隧道である。上には発電所の水路がある、水路の築堤である。

 


扁額には「安戸隧道」と右書きで書かれている。要石があるアーチは、ちょっと崩れかけている。

 


内部は、東側半分が鉄骨で補強されているが、一部拉(ひしゃ)げている。圧力か、あるいは車にぶつけられたか?

 


東側坑口は上がツタ?で覆われあまりよく見えない。そして、坑口の左側に発見。

 


神奈川県の標柱。現地での県が管理している証拠といえば、コレしかなかったように思う。

 


トンネルを過ぎると右手に道が分かれる。その後はさらに狭くなってR246に合流する。
狭いので、この区間は、R246方向に一方通行である。

 


合流したところは樋口橋交差点手前。76号はこの交差点を左折して山北市街地へ入っていくルートとなる。

 


76号は、上図で示すように赤ルートが正しいルートなのである。

 

終了

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