旧兵庫/京都府道288号線(栢野綾部線)

 現在の兵庫/京都府道709号(中山綾部線)の前身の県府道である。兵庫県立図書館で過去の管内図を見たときに見つけた。現在の当該県府道は、県府境を三春峠で越えているが、三春峠は供用当初は三春林道という未舗装林道だった。一方の288号は、登山道のような野瀬峠(赤土坂)が指定されていた。もちろん不通区間である。その野瀬峠に車道を作る予定があったかどうかは知らんが、近くに三春峠が出来たお蔭でいつのまにやらそっちが県府道になってしまった。
 今回は、その旧県府道を辿ってみようと思いやってきた。一応言っとくが、不通区間手間で引き返しております。

↑カーソルオンで昔の県府道を表示。(紫⇒主要地方道、緑⇒一般県府道)



2013/01/走行

その1は兵庫県側

現在地はここ

 ここは丹波市(旧氷上郡)春日町栢野。兵庫県道69号旧道を走行している。2車線のバイパスが山際にあるが、路線バスはこの狭い旧道を通るので注意が必要。もっとも、1日5往復ほどしかないけど。
 で、県道288号があった時代はまだバイパスは出来てなくて、この道が69号の現道であった。分岐手前の青看の「野瀬」とある方が当該道路である。目線ぐらいのところの白い看板には、「野瀬より先通行不能」とある。こういう看板があることも県道であったことの証の1つだろう。

 

 県道69号と旧県道288号の分岐点。手前の道路は、69号バイパスから野瀬方面への接続道路。バイパスがココまでだった時は県道だったが、バイパスが伸びた今では市道となっている(多分)。

 

上の写真の真ん中にあるとまれの標識のしたに道標があった。ちょっと埋まってて地名が分からんが、古くからの道であることが分かる。

 

2k先で行き止まり。多分県が立てた看板だろうな。そしてその奥に県道であった証が!

 

 ヘキサが付いてた柱だ。何といっても路線名と現在地名がある看板を残してるのがイイね。ただ、ここは「栢野」であって「柏野」ではないけどな。地区名だけ直してあるのも、何でやねんという感じ。

 

右の谷は県道69号が遡って行ってる。それを横目に当該道路は左に曲がる。

 

竹田川支流の滝の尻川に架かる滝の尻川を渡る。昭和58年ごろの大洪水の影響で、ココより下流の竹田川は河川改修が成されており、古い橋は全く無い。

 

バスの折り返し停留所を通過。以前は古めかしい車庫だったが、今はこんなん。

 

進んでいくと、また古そうな橋を渡る。名前は忘れたが、昭和30年代の橋だったと思う。

 

結構どん詰まりになってきた。ここでも谷が2つに分かれる。当該道路は左へ。

 

最後の人家を過ぎると分岐。コレは右へ。小屋の横にある看板を見てみよう。

 

 

旧県道は、不通区間では林道赤土線となっていたようだ。

 

分岐を右に入るとすぐに未舗装になる。でももうちょっと行けそうだ。

 

山に入る前でゲート。まぁ開けられるだろうけど、これ以上行ってもあんまり意味なさそうなんでココで引き返した。

 

自分としては、「野瀬峠」より「赤土坂」の方が良く使ってたし、赤土坂って響きもいい気がする。少なくとも野瀬峠よりは。

 

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