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丹波市春日町から篠山市(旧西紀町)の栗柄地区を結ぶ県道で、改良が進んできた当該路線も、両市境にある栗柄(くりから)峠が隘路として残っている。小さい頃より利用してきたが、当時はずーっと1.5車線のクネクネであった。しかし、ついに全線改良まで時間の問題となったので、昔の面影残る部分が現道のうちに記録に残すことに。 |
2011/08/撮影(終点→起点)
現在地はここ
地図はこちら(電子国土より転載)
1/25000では 宮田
赤○で囲った峠(沿って流れている川の向きにも注目)
ここは丹波市春日町栢野。栢野地区は旧道の山側をアップダウンで通過している。当該県道は長らく、広瀬地区までの改良だった。春日町内は広瀬地区まで、竹田川の広々とした谷中の田んぼの中を突っ切ってるので、早々に改良が済んだ。
十数年は経ったのち、栢野地区・峠の途中までと、ようやく改良が再開されてきた。画像は栢野地区の端で、ここから峠に差し掛かる。画像奥で旧道が左から合流してくる。
北を見れば、野瀬地区に入っていく市道と竹田川。実はあの市道は元県道。709号が指定される前はこちらが県道だったのだ。
当該県道は、竹田川の支流の滝の尻川に沿って谷を遡っていく。
旧道は閉鎖されているので、草が蔓延(はびこ)っている。
何やら黄色い標識がいっぱい。警戒色だ。
橋(春日あずま橋)で改良区間は終了。黄色い看板の後ろに旧道が右に伸びてる。
ここからちょっと間は昔と変わらない栗柄峠の風景。
ここも何(いづ)れは旧道となってしまう。
何だか正面が明るい。
木が切り倒されて、向こう側がよく見える。工事区間はここから再開だ。地形図では谷底に徒歩道がある谷だ。
ここは流石に土で埋めるわけにはいかない広さなので、橋が架かる予定だ。
木は切り倒されてしまった。奥より工事用道路が谷底に伸びている。
2枚上で見えてた場所に来た。山の稜線は結構低くなってきている。
くねくねしてた道も、広く、緩やかな道路になってしまうんだなー。昔を知ってる身からするとちょっと寂しい気もする。
奥に見えてきた標識は篠山市のカントリーサインだ。もう峠も終わり。
切通しっぽいところを通るが、普通と違うところは左側・・・川も一緒に通っている。
川を見ると、滝と観音堂がある。
少し古い案内標識がある。奥は明るい。青看も見えてる。ここら辺が栗柄峠なのか?
左は三和(現福知山市)で、右は丹南(現篠山市)とある。
くねくねしながら結構走ってきたけど、下ることなく田園風景が広がっている。典型的な片峠だウヒョー!
当該県道は、主要地方道97号(丹南三和線)にぶち当たって終わる。
なお、この交差点にはこのような谷中分水界の看板が設置してある。ここは実は日本を二分する中央分水嶺なのだ。
山でなく、谷間にある分水界ということで、分水嶺ファン(そんなのいるのか?)や、地理ファン垂涎?の場所である。
で、看板にはなんて書いてあるかというと・・・
栗柄は、三方を山で抱かれた山間盆地の狭い平地で水田が開けていますが、この付近は、大変めずらしい谷中分水界の地形を形成しています。
右側の県道(丹南三和線)を2kmほど進むと、鼓(つづみ)峠の頂上に至ります。この鼓峠も日本海と瀬戸内海への分水界で、鼓峠から瀬戸内海側へ分かれた水は「宮田川」(右側の河川)となり、篠山川、加古川を経て瀬戸内海へ注ぎます。
正面の谷から流れる「杉ヶ谷川」は、この辺りで宮田川に合流するのがごく自然な形と思われますが、前方観音堂横で突如西へ折れ倶利伽羅不動で4m近く落下し、滝の尻川、竹田川、由良川を経て日本海へ注ぐ不思議な谷中分水の地形となっています。
約2万年前、河川争奪によって形成されたと言われるこの二つの川が、谷中の平地内で百数拾米まで相寄り、しばらくは同じ方向に流れながら、突如方向を転じる地形は実に珍しく、しかも、二つの川が見通せる位置で、中央分水界が目のあたりに観察できる希少な地であります。一つの地区に二つもの中央分水界があるというのも、またきわめて珍しいことです。
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地図(電子国土より転載)
1/25000では 宮田
以上